『騒音屋が行く!』

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音響カプラ?

「今日は何の日」と言うラジオを聞いていたら1993年の4月30日はWWW(World Wide Web)初公開の日だそうです。

それで思い出したのが、写真の音響カプラ(音響と言っても別分野ですが…)、国内の会社や家庭では電話回線にモデムをつなげてデジタルデータをアナログデータとして電話線でやり取りしていたのですが、海外では、モジュラージャックが無いホテルもあったので、そう言うときは電話機に直接FM変調を掛けたデジタルデータ(0・1の連続)を音としてやり取りしていたのです。
そう言えば、パソコン(まだマイコンと言っていた?)の外部記憶装置も、FM変調を掛けた音をカセットテープに録音したもので、電源を入れるとまずOSをRAMに書き込んでいた気がするな?

インターネットと言う言葉はあったけど、まだ実験的に使われていた時代で、パソコン通信と言われていたテキストベースのやりとりしかできない時代でした。
それがこの年を境にモザイクと言うブラウザが公開され、画像までを含めた今のホームページが出来たのです。それは画期的な事でした!

僕がはじめて海外でホームページをアップしたのは1997年の夏、ドイツのベルリン、現地のホームセンターでモジュラーコードをわざわざ買って、モデムでの通信を試みたのですが、うまく繋がらず結局予備に持って行った音響カプラを使ってアップしたのが最初です。
ヒューレットパッカードの200LXと言う小さなコンピュータを持って行ったのです。(若い人は知らないだろうな?)

しかし、まだこの頃はパソコン通信が主流のテキストベースの時代、それから25年、映像が瞬時にアップできるなんて考えられない時代でした。日本ではNECの98シリーズが全盛、IBMPCが国際規格になりかけていた時代でした。それからWindows95、XP、Windows7、8、10・・・、機械はどんどん小型化して、タブレット・スマホの全盛となってiPhone、android・・・
まさに技術の進化は長い間の積み重ねで出来ているのですが、使う人間は積み重ねるのが苦手?、最近は無精になってこのブログも半分は音声入力で済ませてしまう時代。小さなキーボードで一生懸命やる方が脳が活性化して、年寄りには良い気がするな…?

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地下鉄の音が・・・?

当社は集合住宅での騒音トラブルの仕事が多いので、一般の人に分かりやすく解説しようと思って始めたブログなのですが、つい更新が遅くなってしまいます。文章も字が見難いので、今回は初心に帰って見やすく整理することにしました。

今日は振動の話です。
大阪まで振動の行商(営業)に行ったのですが、これはどうも失敗のようです。ホテルの建設現場なのですが、すぐ脇を地下鉄が通っていてその振動が固体音として客室に聞こえるかどうかの調査です。
こういう振動調査の場合気を付けるのは依頼する会社によって、二つ考え方があることです。1つは「敷地境界線の振動レベルを測る環境測定」、2つ目は「地下鉄の振動が地盤と建物躯体を伝わり音が客室内でどれくらいになるかを考えて、振動加速度レベルを測る」と言うことです。以前から懇意にしてもらっている設計会社の紹介なので、仕事としては当然後者の方なのですが、事前に聞いた話では大阪の建設会社は地元の業者さんにもう声をかけているとのこと、おまけに設計はもう終わって確認申請中ということなので、音が聞こえてしまった場合の対策と言っても殆ど方法がありません。
本来設計前にやって置かなければならない仕事なので、断った方が良いのかな…?
という事で、あまり気が進みません。

とりあえず1時間前に現場に行って地下鉄駅の周囲を確認しました。2本の線が立体交差する駅なのですが、道路に出る出口下で聞いていると下を通っている線の音(直接音ではなく固体音)が聞こえてきます。「これは微妙だなぁ?」建設会社の現場事務所に行って話をしました。まず予算を聞いて、現場の担当者さんの話から判断すると1の環境測定と言う意識のようです。
こちらは関東から出かけていくので金額的に太刀打ち出来ません。「それだったら地元の業者さんに…」と一旦は帰りかけたのですが、一通り考え方を説明し見積を出すことになりました。それには、振動が客室内でどれくらいの音になるかの予測が出来なければなりません。
仕事にならなければ無駄足ですが、知識もお金の内と考えて一応予測計算の方法を調べていると、今度は単位の問題が気にかかってきました。

これから先は専門的になるので要点だけ書いておきます。
振動の測定の場合、振動レベルと振動加速度レベルという二つの単位があり、しかも後者には国際基準と国内の基準があります。1G:140dB の ISOと1G:120dB の JIS(※1)
振動加速度レベルから室内の音を計算する式があるのですが、いくつかの論文を調べていくと研究者と測定技術者の間で単位の混乱があるのではないかということに気がつきました。通常日本では測定器の関係もあって1G:120dBで測定・計算しているようですが、ハンドブックや論文の一部は国際基準になっているものがあります。僕の頭も混乱してきました!(こんなことを前にも書いた気がするな・・・?)


(※1)0dB基準値が10のマイナス6乗(ISO)と10のマイナス5乗(JIS)

振動レベル振動加速度レベルについてはこちらが参考になります。
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伝声管!?

久しぶりの投稿です。
今年は夏休みを早め、5月の末に建築家のお客さん夫妻とイタリアに行ったのですが、ミラノの駅前で珍しいものを見つけました。
最近はあまり使われなくなった伝声管です。単なる飾り物かと思ったら階下と会話ができるようになっていました。

電気的な通信手段が出来てからも、非常時の通信手段として船舶には使われたようですが、さすがに無線通信が発達した現代では学習用に公共の科学館等でしか見られなくなってきました。
身近なところでは、横浜の氷川丸に行くと船長室とブリッジで会話ができるようになっているようです。

この伝声管、もともとイタリア人の技師アントニオ・メウッチと言う人が考えたそうです。

これは商業施設にある遊び目的の物ですが、僕も使ったことがないので2階下の同行者と話してみましたが、すぐそばで話すよりはっきり聞こえます。平面波が減衰なく伝わって行くと言う科学的事実(?)が実感できました!

ミラノではレオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐を見て、レオナルド・ダ・ヴィンチ国立科学技術博物館に行ったのですが、その話はまた何時か…

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きれいな音・汚い音?

ことしも残り少なくなってきました。
相変わらずの騒音屋としての一年でしたが、今年はきれいな音の仕事の成果が2つ出ました。

一つは横浜市の緑公会堂のリニューアルが終了!
2年前、空調騒音の低減のコンサルから始まって、公会堂の音響設計までのお手伝いをしたのですが、それが6月にオープンしました。
記念のイベントに行きましたが、合唱曲で歌とピアノの音のバランスが良くなっていました。(合唱団がうまくなっただけ?!)

もう一つは東京都写真美術館のロビーの音響改善!
吹き抜けで天井が高いためパーティやスピーチ・イベントで話の内容がわからないという事でした。音声明瞭度の試験に始まって吸音カーテン等、内装とスピーカー・システムの提案をしました。
これも、9月に完成し式典があったようです。(設計者が招待されて、特に問題なしとの事です)

あとは、福島復興関連の仕事と、相変わらずの工場騒音の予測計算で明け暮れた一年です。

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シニア用騒音計!?

昨日は、予測計算に使うオクターブバンド騒音レベルの実測データが必要という事で、ある食品会社に出かけて行きました。

20年前の騒音計を持って、久しぶりの工場内部の騒音測定なのですが、何分にも古い騒音計、25年前のHP200LXと言う小さなコンピューターでRS232Cインターフェイスを使って(その時代は最新の技術!)、ストアされたデータを引き出して居ました。しかしHP200LXを取り出して見ると液晶が壊れて居ます。(写真左下)

データは30個の1/1オクターブバンドなので、保存されたデータを手で書き写そうと思ったのですが、それでは技術者として余りに芸がないので、最新のWindows7機にUSB-RS232Cの変換アダプターを介して、コマンドプロンプト画面から動かして見ました。

基本的にはDOSV機で動くMSDOSと言う、優れたOSで作った自作のプログラムなので、ハードウエアのタイミングが合えば動くはずです。しかし、もう10年以上MSDOSは使っていないので、忘れている事も多く、苦節2日(?!)、何とかデータ転送に成功しました!

なぜ20年前の機械を大事に使うかと言うと、最近の計測器は画面もボタンも小さくなって、僕らのようなシニアが現場で使うには、老眼鏡を掛けただけでは画面の数字やボタンキーの文字が良く見えないのです。
まして昨日は食品工場なので、ホコリや異物を持ち込まないように、頭から靴まで、指定の作業着に着替え、バインダー、ボールペンまで部品が落ちにくいものを用意して貰っての測定、虫眼鏡片手にうろちょろはできないので、画面の大きな騒音計にPCMレコーダーをぶら下げ、その都度音とコメントを録音して回りました。

いざとなったら、録音ファイルから分析しようと思っていたのですが、これで何とか機械の騒音データは揃いそうです。

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夢を実現した技術者

子供の頃、図鑑で見て一度は自分の目で見たいと思っていたゴールデンゲートブリッジを実際に見たのは昨年の8月、半ば偶然だったのですが、先週また、偶然にその橋の歴史を書いた本を見つけました。
「ゴールデンゲート物語」と言う、これも技術者が書いた本なのですが、なかなか面白く、一週間で読んでしまいました。

初めてこの橋を目にした時言いようの無い感動を覚えたのですが、その感動の意味がやっと理解出来た気がします。

その巨大さと美しさはもちろんなのですが、構造物と言うよりは一つの芸術作品として訴えて来る物があったのです。

計画から建設まで20年かかって人々を説得して、困難を乗り越えた末の夢の実現はそれ自体、物凄いエネルギーを持って居るのでしょう。

この橋を造ったのが、自治体でも国家プロジェクトでも無く、ブリッジ・ディストリクト(特別行政区域)と言う地域住民で構成された任意の組織であり、資金集めから自分たちで始めた民間プロジェクトだと言うことも、この本を読んで初めて知りました。
しかも、それはジョセフ・シュトラウスと言う一人の技術者の夢と情熱が、数々の反対意見や嘲笑を乗り越えて、牽引して行ったプロジェクトだったのです。

経済優先の今の世の中、国内を旅していると景観を無視したコンクリートの塊が、これでもかと狭い日本を蝕む感さえあります。

この橋が出来たのは第一次世界大戦後の1937年「昔はこう言う人が居たんですね。儲けも考えず、世界最長の橋をとにかく作りたいと思い、人々を動かした。」、科学技術の歴史とは、結局、情熱を持った人間の歴史だったのだと思います。

自分も含め、人間に情熱が無くなって来たのが現代なのでしょうか?

写真の真ん中はゴールデンゲートで使ったリベットを写真立てにした土産物です。
また行きたくなってきたな!

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時代を戻そう!

毎日、毎日、大雨のニュースとデング熱とエボラ出血熱・・・、いったい世の中どうなって行くのだろう?

今日もまた、今まで経験したことのない豪雨、90万人に避難命令と言う言葉がニュースで飛び交って居た。
1時間に80mm以上、110mmの豪雨と言うびっくりする数字さえ北海道で発表されて居る。

地球温暖化と言う言葉がいつ位から使われたかは知らないが、京都議定書が1997年と言うことから考えると、もう20年以上前から化石燃料によるCO2の問題は出て来て居る。
それが原子力発電にも繋がって行くのだけれど、騒音対策を生業としている僕は、コマーシャルの言葉では無いが「臭い匂いは元からたたねば駄目!」と言う様に、熱を出さない生活に戻さなければ、この現象は加速化して行くだけだと思う。

エアコンを使わない生活など不可能と考える人は多いと思うが、現に50年前はエアコンも冷蔵庫もない生活が当たり前だったのだ。僕の父親は冷房無しの生活を94年間続けて2005年に死んだ。今だって兄は実家でそう言う生活を引継ぎ、僕も冷房はなるべく使わないようにして居る。回りを見渡しても、電車は弱冷房車に乗る人も多いし、毛布を膝に掛けている女性だって居る。
50年前と言わないまでも30年時間を戻さなければ、地球と人類の未来はもう見えて来て居る気がする。

30年かかった変化を元に戻どすにはおそらく倍の60年は掛かるだろう。僕はもう生きていないのだが、それ位の努力はして見ようと思う。問題はそれをどう社会(否、もはや全世界)に広げて行くかだ。
一つの方法として、料金の差別化と言う方法を考えた。
冷房の有る無しで電車の料金を変える。エアコンを使わない家庭の税金を安くする。

その他、ゴミを出さないようにする。そのためには過剰包装を辞める。スーパーでビニール袋を有料にして居るところがあるが、対策のための税金を取るのでは無く、努力して居る人や企業の税金を安くする方向に行政は舵を切るべきなのだと思う!

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最近は・・・?

久しぶりのブログ更新です。世の中アベノミクス景気(?)で浮かれているようですが、こちらの生活は一向に変化無く、「何とか食いつないでいる」と言う典型的中小企業(極小企業)状態です。

「新しい分野を開拓しなくては・・・」と1年ほど前から、多目的ホールの音響設計の仕事に関わり始め、色々と勉強しています。

そんな関係の友人の縁から、オーディオ関係の雑誌に投稿し始めました。
最初は集合住宅の不思議音と似たような音がコンサートホールでも発生していると言う記事へのコメントでした。(月刊プロサウンド2012年8月号)

最新のものは5月18日発売の月刊プロサウンド誌6月号「北から南から」コーナーに神奈川県立音楽堂に付いて投稿しました。次号は7月18日発売の同誌8月号『楽しいコンサート!』と言うタイトルで、やはり神奈川県立音楽堂でのコンサートに付いてレポートしています。

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海外で論文発表!

高層建築での衝撃音発生メカニズムに付いての、初の英語論文を来月22日14時からニューヨークのInter Noise 2012で発表します。

海外での発表は2回目ですが、英語が不得手なのでどうも落ち着きません。プレゼンテーション用のパワーポイントを準備しています。もしInter Noise 2012に参加予定の方がいらっしゃったら

Paper (#1255) entitled “Generation and its control of impact sound by stick-slip phenomenon in buildings - (1) Property of impace sound and vibration” for presentation in Session B on Wednesday at 14:00 in the Olmstead/Gramercy Room on the 7th floor.

と言う事ですので、御感想等お聞かせください。よろしく御願いいたします。

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OpenAcousticsの事

最近OpenAcousticsと言う無料で提供されている音響数値解析プロジェクトの存在を知りサンプルプログラムを動かしてみました。

Pythonと言うモンティーパイソンが好きな人(Guido van Rossum)が作ったプログラム言語が使われているのですが、何とかWindowsXPで動きます。懐かしいDOS窓を使っています。

理科系の学生さんを対象にしているらしいのですが、昔はこんなこと、考えられなかったですね?

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