3年5組、昭八先生。

忘年会の季節です。今日は中学校のクラス会が久しぶりにありました。どれくらい久しぶりかというと、僕も良く分からないのですが(別に頭がボケた訳ではありません)正式には卒業以来始めてのようです。だとすると35年ぶりと言う事になります。実際35年ぶりに会った人が2人いました。


その35年ぶりのクラス会がなぜか先生のお宅(正確には先生の奥さんの実家だそうです)で行われるという事を聞いて僕はびっくりしました。今時あまり聞かない話です。そう言えば中学校時代はしょっちゅう仲間で先生のお宅に遊びに行っていた事を思い出しました。集まった顔ぶれを見ると正にそんな仲間です。

さて、15・6人が車に分乗してわいわいがやがやと先生のお宅に着くと、バイクを玄関先に移動する仕事が待っていました。「何でこんな事するのだろう・・」と思っていると、駐車スペースを確保するためでした。

先発隊があらかじめ食料を買い込んでいたので、すぐに宴会の仕度です。どうやら鍋のようですね・・・、台所は戦場のような騒ぎです。

その騒ぎをよそに男性陣はこのありさま・・・、でも甲斐甲斐しく手馴れた様子(?)で 働いている人も居ました。

仕切戸がじゃまになるので、取り外そうとしたのですが、「それは、外せないんだ!」という先生の一言で止めになりました。昔、先生の留守中に何人かで玄関のガラス戸を外して入ってしまった事があったのですが(ひでえなぁ、誰だそんな事するやつは!)、その事が先生の頭を過ったのかも知れません。

しかし今からは考えれない「良き時代」だったのですね・・・。でもここで何故かデジカメの電池が無くなってしまいました(関係ないか)。

肝心の先生の写真がまだなのですが、駅からかなり離れているのでコンビニもありません。「何だよ、電池なくなっちゃったの!」などと言われているうちに、遅れてきた女性2人が駅からの道順が分からないので電話してきました。その人に電池を買ってきて貰おうと思ったのですが、何せ35年ぶり、迎えに行った時お互いに顔が分からないといけないので、僕も一緒に行く事になってしまいました。何でも僕が一番変わっていないので、看板代わりに立っているという打ち合わせになっていたようです。


とにもかくも電池は無事に手に入り、これで全員がそろいました。先生の音頭で乾杯です。

この方が金八先生ならぬ、我らが「昭八先生」です。誰かが昭和8年生まれだから「昭八」なんだと言っていましたが、いくら何でもそんなお年ではないですよね?

ちなみにこの先生ほど生徒に親しまれた先生を僕は知りません。みんな「XX先生」などと呼ばず、「昭チャン」と呼んでいました。

鍋も良い具合に煮えてきて、順番に近況報告という事になりました。みんな35年前に戻って大騒ぎです。あっちこっちで「フーちゃん」、だの「トキちゃん」、「エーちゃん」だのという声が聞こえてきます。ちなみに僕は「ヤッちゃん」です。もちろん「昭チャン」という声も聞こえてきます。(先生には見せられないな・・・)

よく見るとみんなあまり変わっていないのですが、中にはだいぶ変化した人(ゴメン)も居ます。似たような人が2人写っていますが、座っている方が「昭チャン」先生です。

この辺になってくると、人の話はどこ吹く風、勝手に盛り上がってビールをこぼし、布巾が手から離れない人も出てきました。

4時ごろ始まってすでに6時間、全員で記念写真です。先生はそろそろ時間を気にしているようにも見えます。宴はまだたけなわなのですが、このページもあまりに長くなってきたので、続きは別ページにしようと思います。

しかし、久しぶりに腹の底から笑ったなぁ・・・、人生かくあるべきという、そういう事を知らず知らずのうちに僕らは、この先生から教わっているような気がします。結局、人柄の中からにじみ出てくるものが教育なのでしょうね?


Last modified: Sun 9 Dec, 2001Copyright (C) 2001 Yasuaki Hayashi