『夜のバスガール?』

コロナ騒ぎは相変わらず収束の兆しはない。東京では連日100人超え「感染者は夜の街関連?」と言う事だそうだ。 それも新宿と池袋?

新宿と言うと僕は「15、16、17と〜、私の人生〜暗かった。と言う歌を思い出してしまう。(圭子の夢は夜ひらく!、何故だろう?)」などと思っていたら今度は埼玉県知事が「東京由来」と言う言葉を使い始めた。
なんでも池袋は鉄道のターミナルで、埼玉県の入口になって居るらしいのだが、こっちは「東京ララバイ」を思い出してしまった。 そんなこんなで、何か暗いイメージばかりなので、もっと明るい夜の音楽話をしようと思う。

巷では条件付きでビジネス関連の海外交流が始まっているけど、僕ら一般庶民は「次に海外に行けるのは何時の事か…?」などと考えながらじっと仕事をしている毎日だ。(仕事が出来るだけ幸せだと思わねば?)

と言う訳で、当分は過去の思い出を旅するしかないので、まずは2013年の写真展のコメントを元に構成してみました。


 今年の夏(2012年8月)、シカゴに行った。空港から地下鉄に乗りダウンタウンの駅に降り立つと、バンジョーを持った女の子がカントリーソングを歌っていた。僕はシカゴは初めてなのだけれど、その光景を目にした瞬間にここが気に入ってしまった。

 シカゴに来たのには理由があった。そもそもの話は5年前のアメリカに始まるのだけれど、初めて降り立ったミネアポリスの街角に大きな楽譜が描いてあった。あとで Webを調べるとそこはシュミット音楽センターで、その楽譜は「夜のガスパール」と言うラベルのピアノ曲がそのまま描いてあると言うことだった。でもクラッシックの素養の無い僕は、どう勘違いしたのか『夜のバスガール』と読んでしまったのだ。  

『夜のバスガール?』(どう言う事かな・・・?、変なタイトルだな・・・?)
その間違いには幸いすぐに気付いたのだけれど、「夜のガスパール」を聞く度にどうも『夜のバスガール』を思い出してしまう。(こっちの方が艶かしい?)

 時移り二度目のアメリカの夏、今度こそ音楽を聞きたかったのだが、どこもシーズン・オフで音楽をやって居ない。でも唯一シカゴの「ラビニア音楽祭」を見付けた。しかも小ホールでのピアノコンサートの演目に「Gaspard de le nuit」(夜のガスパール)と書いてあるではないか。  

シカゴ「ラビニア音楽祭」(2012.8.27)

今回はどう言う訳かおばあちゃんと知り合いになった。(彼女はピアニストの追っかけらしい!?)ピアニストはイノン・バルナタン 今年日本に来る予定が中止になったそうだ。

屋外のローンでは雨にもかかわらず、泥臭いカントリーのバンドが熱演していた。

ラビニア・パークの駅はこのフェスティバル開催時だけ2階建ての巨大な列車が停車する。

シカゴ「ラビニア・パーク駅」に到着する最終列車(2012.8.27)


アメリカは面白い、コンサートを聞いているうちに5年前のシアトルの事を思い出してしまった。ホールでの音楽は聞けなかったけど、ジミヘンを記念して作られたロック・ミュージアムへ行った。道すがら、モノレールの中で可愛い少女に出会った。帰りがけの広場では5人編成のバンドが歌う懐かしいフォークロック「ターン・ターン・ターン」に合わせて女性がダンスを踊っていた。

ミネアポリス「シュミット音楽センター」(2007.6.4)

シアトルのモノレールで合った女の子(2007.6.10)

シアトルの海岸市場(2007.6.10)

シアトル・夕暮れの街角(2007.6.10)

20年続いた写真展はもう3年くらいやっていないのだけれど、いつも思う。写真は並べ方に寄って印象がまったく違ってくる。こうして4枚並べて見ると、やはり「夜のガスパール」よりは『夜のバスガール』の方が合っている気がするのだけれど・・・。

それにしてもガスパールって何だろう?



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  • Last modified: Tue 7 July , 2020 Copyright (C) 2020 Yasuaki Hayashi