この秋の写真展に使う作品をそろそろ決めなければならないのですが、思ったような出来の写真がほとんど無く、途方に暮れているといった状態でした。今回は先生のアドバイス無しで自分の力だけでやろうとしているのですが、20枚・30枚の作品を選ぶという事はやはり一朝一夕で出来る事ではなく、引伸ばした写真を前に、あれこれ構成を考えるだけで、どうまとめて良いか分からない状況が続いています。
そのうちに何が悪いのかという事がだんだん見えてきました。ヒントになったのは、以前に2回写真展を一緒にやった事のある、Kさんの一言でした。「もう写真展やらないの?」という問いに、「だって撮りたいもの無いんだもの!」、明快な答えですね!、要するに写真展をやる事が目的になってしまって、壁を埋めるための作品しか撮っていないという事に気がついたのです。 出かける前に一応コンセプトは考えてあったのですが、いざ現場に行くとそんな事忘れて、気持ちも何も入っていない小手先でただ撮っただけの、くそ面白くない写真が無数に並んでいました。
写真をセレクトするにしても先生が居ないだけに、かえって「先生ならこういう写真を選ぶだろう」という意識が先に立って、「自分が表現したいものは何か?」というもっとも大切なものが、どっかに行ってしまったようです。本末転倒、支離滅裂といった状態でした。 「もう一度撮り直しに行かなければだめかな・・・?」とも思ったのですが、そうも行かないので方針を変え、去年撮った写真を半分ほど使う事にしました。
結局あれこれ考えすぎて、どうも自分を見失っていたようです。そこで今回は初心に返り、「正攻法のスナップで、あっけらかんとした韓国を表現する」というコンセプトに切り替える事にしました。撮影したあとからコンセプトを決めたと言う訳です。 そんなこんなで、今だ写真はまとまっていないのですが、何とか後2ヶ月頑張ろうと思っています。でも写真が少ないので、出来たらもう一度行きたいけどなぁ・・