11月2日からやっていた写真展が昨日で終わりました。皆様ご来場有難うございました。6日間で入場者は100人前後だったでしょうか?、色々な人に見ていただき、色々な意見を聞き、充実した6日間でした。
場所は明治大学のある御茶ノ水の裏通り、山の上ホテルに通ずる静かな散歩道です。この辺を日本のカルチェ・ラタンと呼ぶと言う話を聞いたことがあります。
こんな感じの小さなギャラリーです。半地下でベランダがついた構造になっています。
今回は初の個展です。4つ切50枚ほどで韓国の日常を表現して見ました。でも写真よりはキャプションの方が好評で、「文章がうまい!」という誉め言葉を幾度か聞きました。それは有り難いのですが、「写真がうまい!」という言葉が聞かれなかったことを考え合わせると、どっか誉めるところを捜すとそれくらいなのかな?という風に理解しておこうと思います。ちなみに88歳になる父親はホームページを見て「写真が順番に出てくるのも見えたし、あの・・、変な綴り方みたいなのも見えた。」という表現をしていました。
写真展が終わる時刻を見計らってやってくる人もいます。疲れているので早く帰りたい気持ちも有るのですが、ついつい長居をして、おまけに店で写真を撮り、写真展の案内状まで置いて来たりもしました。
最終日の夕方になって映画「在日」の呉徳洙(オー・トクス)監督が見えました。何でもこのギャラリーのオーナー(脚本家塙五郎さん)の友人でだそうです。セパラム合唱団の団長でも有り、指紋押捺拒否を日本で初めてした韓宗硯(ハン・ジョンソク)さんが初日に見えたのですが、韓さんの話をしたところ、その韓宗硯さんを描いた「指紋押捺拒否」という映画を呉徳洙さんが撮っていて、映画「在日」の挿入歌をセパラム合唱団が歌っていて、私もその録音に参加していて、呉徳洙監督と会った事がある・・・・と、何やら巡りにめぐってまたまた韓国との関係が深まってしまったようです。
写真展を始める前は2002年まで毎年韓国をテーマに写真展をやって行こうなどと考えていたのですが、準備をして行くうちに、体力の低下を切実に感じ「こりゃもう駄目だな!」「この辺で韓国はゴールにしてしまおうか・・?」という弱気な考えが浮かんできました。しかし、時々奥さんの代わりに見える塙五郎さん(僕はよく知らないのですが東映のやくざ映画の脚本なども書いている、その筋では有名な人だと思います。僕はそんな事お構いなしに気安く話していましたが・・)と話すうちに、写真展の構想の話などもして、「余計な事かもしれないけど、そりゃやったほうが良いと思いますよ!」と言われるし、帰り際には「また来てください!、まだ話が半分残っているから・・・」、『う〜ん・・・』『うまいよなァ・・・!?』ってな訳で新たに出会った人の影響が大きく、ゴールを通り越し、『またスタートラインに戻ってしまったかな・・・?』というのが今回の感想です。