しかし、ここまで来たら突っ走るしかありません。ギターケースのポケットにウクレレを突っ込み濡れるといけないのでゴミ袋をかぶせ(どう見てもカッコよくない!)、手には展示用の写真パネルと小道具(トナカイの角?)、譜面台まで持って・・・、これで傘さして果して無事に目的地に着けるのでしょうか?、今回は埼玉県の熊谷から秩父鉄道に乗って30分弱、小前田というひなびた駅の近くのパン屋さん『リトル・スマイル』がライブの会場です。
目的地まで2時間半、「まどの外はアメ〜」など歌う余裕もなく新宿・池袋・・・、赤羽、「いっそ雪にならないかな・・・?」と思いながら、大宮を過ぎる頃になって外を見ると、空が明るくなって来た気がします。(何となく、良い兆候・・・!?)
と言う訳で「とりあえず、楽譜を整理しよう!」と、空いてきた列車の座席を使い、プログラム順に楽譜を並べなおしました。
そんな事をしているうちに、鴻巣、吹上、と聞いたような名前の駅が・・・『やばいもうすぐ熊谷だ!』、荷物を持ってトイレに行くのは大変なので、慌てて列車のトイレへ!、今の列車はボタンを押すとトイレの戸が開く事は知っていたのですが、そうなってから電車のトイレに入ったことがありません。ドアを閉めようとして「あれ?」、取っ手を引いても閉まらないので、周りを見回すと、やはり開閉ボタンが付いていました。(当たり前か?)
一緒に行くはずの盧佳世さんが列車に乗り遅れたと言う事なので、「秩父鉄道は、切符を買って乗らなければならない事と、ドアは自分で開けなければならない事」をメールで伝えると、「エー、Suica使えないんですかー?」、そう、最近こういう駅はあまり見かけなくなって来たけど、ここはまだ昭和の雰囲気が残っています。
観光用のSLも走っているし、そのうち写真でも撮りに来るかな・・・?、などと考えているうちに雨はもう止んでいたようです。
そうこうしている内に、日差しがさしてきました!、勇んで小前田駅到着、反対の寄居から来たおださんと一緒に、リトル・スマイルに向かいました!
入口にはクリスマスの飾りつけ、徐々に雰囲気が盛り上がってきました!、ベランダも付いています。天井が高く雰囲気はペンション!、「さ、やるぞ!」と、おださんは早速ウクレレを出して練習を始めました。
僕はと言うと、朝からの肉体労働に疲れ「ちょっとお腹が減ったな〜!」と、オーナーの好意に甘え、サンドウィチと表の畑で取れた新鮮な大根の煮物(物凄く柔らかい!)で腹ごしらえ、そうこうしている内にHAOのメンバーMiz氏が高崎から到着、佳世さんもすぐにやってきました!(神社の近くで迷っていたので迎えに行きました!)
3時から予定通りアジョッシーズの前座演奏でライブが始まりました。でも僕は欲張ったプログラム(ハーモニカも吹いた!)の順番を追うのに精一杯で、写真を撮ってもらうのも忘れていました!
と言う訳で、休憩中の雰囲気で、とにかくお客さんが10人以上入った事は分かると思います。僕は佳世さんのギター伴奏5曲!、「ホワイト・クリスマス」は一度合わせただけ、「赤鼻のトナカイ」からHAOが加わり最後は「虹と雪のバラード」で盛り上げ(全て佳世さん任せ!?)
何故か演奏の写真が一枚も無いクリスマスライブは無事に終了しました。ついでに録音も2曲でメモリーフル!、またしても幻の名演奏となってしまいました!
「これに懲りず、また来年も来てください!」と言う暖かい声に見送られ(暖かい社交辞令?)、HAO初めての遠征ツアーは成功裏に終わったのでした。(よね?)